20190731
「いつか
若かったねって
言うんでしょう?」
5年前にやっと誘えた食事も
二人の名前を書いて応募した葉書きも
店が停電してサービスしてもらったドリンクも
若かった頃の思い出として
頭の片隅に押しやられてしまうのかな
君が大好きだった・・・かはわからないけれど
よく飲んでいたリプトンのミルクティーも
筆箱に貼って集めていたシールも
僕にとっては
紛れもない青い思い出になっている
そう
思い出になってしまっている
もう今は感じることのできない
もう今は見ることのできない
もう今は自分に向けられることはない
君の笑顔が
君の言葉が
君の仕草が
僕の頭を支配する
『そば』にいようとした
好きだったから
もっと『そば』にいたいと思って
自分の気持ちを抑えられなくて
吐き出した言葉のせいで
「近く」にもいられなくなった
「そば」にいないようにして
「近く」にいられるような魔法の距離感を
ずっと大事にしていればよかった
夏になる
夏がすべて溶かしてしまうような
そんな気がするけれど
汗か涙かわからない
分からなくていい
ただその雫に込められているのは
『もっと君を知りたかった』
ということ
『もっと君といたかった』
ということ
20190731